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新型コロナで忘れられた渋谷区の新飛行経路

2020年3月29日から羽田空港の国際線の増便に伴い新飛行経路の運用が開始されましたが、新型コロナによる海外渡航制限により、飛行機が飛ばなくなり、皆さん運用が始まっても、全く以前と変わらない生活を送っています。この飛行経路は当初、都心部の高級住宅地の上空を通過するため、高級住宅地の価格が下落するのではないか?と騒がれました。

東京国際ターミナル株会社の羽田空港国際線ターミナルの利用実績の報告書によると、2019年4月には航空機の発着回数が7,464回あったのですが2020年4月は前年比でわずか12.6%の940回しかありませんでした。羽田空港は、風向きにより異なる飛行経路を採用していて、南風のときに渋谷区上空を通過することになり、年間で約4割程度となる予定です。また通過時間帯は15時~19時の間の3時間程度で、1時間あたり40便程度となります。15時から19時の間なので、専業主婦の方やリタイアされている方、テレワーク等をしている方等は多少気になる場合が出てくる可能性もあるとは思いますが、それほど生活に影響を与えないのではないか?と感じています。ただ飛行機からの落下物は意外と多く、危険性が増したことに変わりはありません。またタワーマンションの上層階は音の影響が多少出るかもしれませんがこれは実際に運航されてみないとわかりません。音に敏感な方で幹線道路から離れた閑静な住宅街を選ばれた方にとっては、それなりに大きな問題かもしれません。