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要らなくなった消火器はどうすれば良い??

渋谷区で主として中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。

 

2回ほど、消火器についてお話させて頂きましたが、不要となった、又は、耐用年数が経過した消火器はどのように処分すればよいのでしょうか?

 

皆さんはご存じでしょうか?

古い消火器はとても怖い!?  

老化した消火器は実はとても危険で負傷事故が結構多く発生しています。

 

代表例は濡れやすい場所に長期間置いてある消火器で、操作時に中のガスの内圧が高まって、錆びてもろくなっている底が抜けて容器が跳ね上がり操作している人が負傷するケースです。

 

消火器は老朽化に伴い高圧のガスにより破裂する危険があり、処理が困難で、またそれをリサイクルする手法が近年まで実は確立されていませんでした。

 

現在は消防庁が中心となり、本体容器・部品の金属の再利用や、粉末消化薬剤の再生や肥料等として再利用する技術も開発されています。

 

メーカーによる広域的なリサイクルシステムも整備されており、現在、消火器は、一般社団法人日本消火器工業会加盟の消火器メーカーが、廃棄物処理法に基づく広域認定制度(環境省)に基づいて、環境大臣の認定を受けて広域的な回収・リサイクルを行っています。

 

消火器のリサイクルについての詳細は「消火器リサイクル推進センター」のホームページをご覧ください。

廃消火器リサイクルシール制度 

廃消火器リサイクルシール制度とは、廃消火器を回収・リサイクルするためには、運搬及び処理等の費用がかかりますが、リサイクルシールを貼った廃消火器については、指定取引場所から先の運搬や処理等の費用を徴収することなく引き取るという制度です。

 

2011年以降に製造された消火器にはリサイクルシール(新品用)が、また2010年に製造された消火器には、リサイクルシール(社会実験用)がそれぞれ添付されています。

 

2009年以前に製造された消火器は、リサイクルシール(既販品用)を特定窓口で購入、添付して廃棄することになります。

 

但し、エアゾール式消化具は消火器では無いので、本制度は利用できません。

 

各地域の自治体のルールに従って、スプレー缶として処理する必要があります。

 

処分方法についてはやはり消火器リサイクルす推進センターの「こちら」のサイトに記載がありますので参考にしてください。

 

また、外国製の消火器も本制度の対象ではありません。

 

廃消火器の引き取りを依頼する場合や直接リサイクル窓口(特定窓口・指定取引所)に持ち込む場合でも、取集運搬費や保管費等が別途かかる場合がありますので注意が必要です。

 

リサイクルシール制度はあくまでも、「指定取引場所から先の運搬や処理等の費用を徴収することなく引き取るという制度」なので、その前までの持ち込み費用や保管しておく費用は別途ということになります。

 

また当然ながら、シールが貼っていない場合はリサイクルシールを購入する必要があります。