渋谷区で主として中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。
昨日は、子育てしやすい家のお話をさせて頂きましたが、子育て世帯がマンションを選ぶ際のポイントにフォーカスしてお話ししたいと思います。
◆マンションの設備で、子育て家庭ならではの気になるポイント
「マンションの設備」で重視したいことのアンケートを実施した結果は上位3位は下記の通りです。
1.セキュリティシステム
2.防音対策された床
3.傷つきにくく汚れが落ちやすいクロスやフローリング
セキュリティシステムはどの世代であっても、上位にあがる項目ですが、「防音された床」と「傷つきにくく汚れが落ちやすいクロスやフローリング」と言った子育て家庭ならではの項目が上位に挙がりました。
お子様は走り回ったり、飛び跳ねたりするので、下の階への音や振動が気になるし、泥を持ち込んだり、落書きをしたりするので、床や壁の汚れが気になるところです。
実際の引越し理由でも、お子様が飛び跳ねたり、駆け回ることで、下の階にお住まいになられている方からのクレームで戸建に引っ越すというケースが散見されます。
一方で、購入後に最も重要視された項目は、「ノンタッチのオートロックドア解除」でした。
乳幼児のいるご家庭では、荷物も多く、ベビーカーを押していたり、子どもと手をつないでいることも多いため、マンションに出入りする際にオートロックの開錠の手間が軽減されることが、非常に好評のようです。
次いで重要視が大きくアップした項目は、「指を狭まないように工夫された扉や窓」です。
日々の暮らしの中で、お子様の安全に配慮した住宅機器の重要性を再認識したご家庭も多いのではないでしょうか。
子育て世代に人気のマンションの間取り
マンションの間取りについては、やはり「収納力」、「キッチンなどの水まわり」、「リビングの広さ」が、重要視される結果となっています。
この点は、子育て世代に限らず、皆さんが気になる所だと思います。
また、購入後に重要視された項目は、「子ども部屋の広さ」や「子どもの成長に伴う部屋数」のようです。
幼児や小学生の低学年までは、親と一緒にリビングなどで過ごすことが圧倒的に多いですが、それ以降は徐々に自分専用の子ども部屋が欲しいという気持ちが芽生え始めることになり、お子様が自分で管理する子供部屋という居場所をどうするかが課題になってきます。
マイホームではお子様が成長していくことを考えて、これらの項目が大きくクローズアップされるのだと思います。
「子どもの成長に合わせて間仕切りや部屋の入替えを想定してマンションを購入すれば良かった」とか「上の子が中学生になったので部屋を用意する必要性にせまられた」といったご家庭も多く、実際、弊社のお客様のケースの場合は、結婚して最初のお子様の出産時に2LDKのマンションを購入、その後お二人目が生まれ、下の子が小学生に入学する前に、近い将来必要になる子供部屋の確保のために3LDKへの住み替えや、賃貸マンションから分譲マンションを購入という感じです。
この2家族のケースでは、いずれも利便性が非常に高い都心部にお住まいでしたが、同じエリアでは3LDK のマンションは価格が高すぎて断念、京王線の仙川駅~千歳烏山駅や小田急線の経堂駅~千歳船橋駅といった都心から、少し離れたエリアで70㎡超えのお部屋をお探しすることになりました。
全ての条件を満たすマンションとなるとハードルがどんどん高くなってしまいます。
それぞれのご家庭で重要視している点をまとめて、より条件にあう住宅を選ぶ事が大切ですので、ご家族の間で十分話合われたうえで、購入の際の条件を決めていくと良いと思います。
おおよそ重要な項目を上から3つ程度満たされば、真剣に購入の検討をしても良いかもしれません。
不動産は4,000万円の予算の人は5,000万円台、8,000万円の予算の方であれば1億円前後のレベルの物件が希望条件と合致するイメージで、理想の物件と現実に購入できる額とはかなりの差が出てしまうというのが実情です。
また、ここ10年くらいの間で、状況に合わせてリフォームするという購入方法を選択されるご家庭も増えています。
このようにご自身で間取りの変更も含めたリフォームをする場合には、間取りの変更がしやすい物件を選ぶべきです。
壁構造のマンションでは、間取りの変更が制限される場合も多く、梁や柱が邪魔をしてうまく、リフォームが出来ないといったことなどで困ることのないよう、内見時に、それらの項目のチェックすることはとても大切です。
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