世界各地にはそれぞれ独自の文化が根付いています。世界の各都市の都市計画や建物を見ることにより、新たな不動産開発のヒントや不動産広告、建物管理の手法、新たな室内デザインの発想等が見つかるかも知れません。現にシカゴの運河沿いの建物群は東京のウオーター開発に強い影響を与えました。ニューヨークのデザイナーズホテルは既存ホテルの常識を覆しました。北京の都市開発は駅を中心とした開発ではなく、インターチェンジを中心に開発されました。ぜひこのフォトギャラリーでビジネスヒントを見つけてください。

ニュ－ヨークのデザイナーズホテルは1990年代にイアンシュレイガー手掛けたモーガンズホテルやロイヤルトンによりその地位が確立されたと言われています。ニューヨークのホテルはもともと、立地上の制約や、古い建物のコンバージョンのため、空調の更新がされていないケースやエレベーターのカゴの広さや台数も制限されており、海外からのビジネスマンや観光客には不評でした。ニューヨーカーはそれが当たり前だと思っているので、割り切っているようです。、そのような中でエントランス、ホール、室内のデザインを斬新に変え、若者受けするバーやクラブを設置することにより、お洒落でリーズナブルに宿泊できることを最大のコンセプトとしてデザイナーズホテルはその地位を確立していきました。

その後、ホテルの開発時点から、一定規模以上の建築面積を確保し、1階またはロビー階にお洒落なバーや一つ星クラス以上の高級飲食店を誘致することにより、最初から四ツ星以上のホテルを目指す新しいタイプのデザイナーズホテルが建設されており、開発ラッシュは2000年代中頃からリーマンショック前までといわれています。

シカゴはニューヨーク、ロスアンゼルスに次ぐアメリカ第３の都市です。街の東側にはアメリカ五大湖のひとつであるミシガン湖があり、ミシガン湖とシカゴ河が街と絶妙の調和を保っています。シカゴは建築の街といわれ、高層建築とシカゴ郊外の高級住宅街オークパーク（フランク・ロイド・ライト邸等）が有名です。またシカゴはマフィアや黒人の街というイメージがあるとおり、黒人発のブルースやジャズを聞くライブハウスが点在しています。またシカゴには全米不動産協会（通称NAR）の本部や下部組織のIREMやCCIMが入ったリアルタービルがあります。（2008年10月）

クロアチアのDubrovnikは世界遺産に登録されており、アドリア海の真珠と呼ばれる城壁に囲まれた港町です。Dubrovnikは世界遺産だけでなく一大リゾート地となっており、特に夏場はヨーロッパ全土からたくさんの観光客がつめかけます。特に旧市街といわれるOld Cityには世界中の観光客が集まり、レストランやお土産屋さんがひしめいています。古い建物をうまく利用しており、政府認可のSOBEやAPRTMANといわれる宿泊施設はOld Cityをはじめ周辺に数多くあり、種類も様々です。日本の民泊も学ぶべきことが多い町です。