ホテルを投資主体とするリートが徐々にコロナによる緊急事態宣言がだされた時期のホテルの稼働率等を公表しています。インヴィンシブル投資法人(8963)はデータを公表した国内ホテル74件の上半期の実績は平均稼働率49%、2020年6期の分配金の予想は30円で前年比約98%減(前年1,656円)を発表し、それ以降の配当は未定としています。星野リゾート・リート投資法人(3287)は旗艦宿泊施設である「星のや軽井沢」は3月は73.6%の稼働率でしたが、4月には23.9%まで落ち込んでいます。「星のや京都」の4月の稼働率は16.0%、「星のや竹富島」の4月の稼働率は16.2%という数字となっています。分配金の予測は2021年4月期の予想が5,107円で前年比約62%減(前年13,302円)としています。ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)はラグジュアリーホテル14件の平均客室稼働率は4月が8.5%、5月が5.3%、6月が13.0%で年1回の分配金は2020年1月~12月は未定としています。上記記載の物件の多くは変動賃料を採用しており、ホテルの稼働率が下がれば投資主に支払う金額も減る契約となっています。高級ホテルや高級旅館は海外の富裕層の利用が多く、今後も非常に厳しい状況が続くと思われます。投資利回りは8月7日時点の投資口価格は終値でインヴィンシブル投資法人が24,890円となっています。仮に30円の配当が2期続いた場合は約0.24%の利回り(前年の配当であれば約13.58%)、星野リゾート・リート投資法人の終値は429,500円なので同様に5,107円が2期続いたとすると、約2.37%の利回り(前年の配当であれば約6.16%)となります。この現状を見る限りでは現時点では積極的な購入はできません。でもなぜ、こんなに稼働率が悪化しているにもかかわらず運営者が破綻しないのでしょうか?次回はこのテーマでブログを記載しようと思います。
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