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旅行業の復活は安近短から高近短へ!

景気が低迷していた時期、旅行は安近短、すなわち旅費が安くて場所が近く、期間が短いというスタイルが流行り、熱海の再評価や 屋外バーベキューの普及と定着化といったことにもつながりました。しかしこの流れとは違う動きもあらわれています。今年はコロナ禍による海外渡航規制により、国外旅行派が国内の高級ホテルや高級旅館に流れており今年の夏は一部復調の兆しが出ているようです。日経新聞によると、星野リゾートの全施設の平均稼働率は7月は前年同月比で約3割減、8月は約1割減、箱根や熱海など首都圏から近いエリアでは例年並みを確保したとのことです。また、プリンスホテルも8月8日から15日の期間は軽井沢が稼働率9割超えで鎌倉が8割超えで好調とのことで、知名度のある高級ホテルが好調になっています。星野リゾートはアプリを利用した三密対策などをメディアで盛んに取り上げられており、それも安心感につながっている一面もあります。今後は先述したように海外旅行組が更に国内旅行へ流れる可能性が高く、三密を防ぐために、三密対策が取られた近場の宿泊施設であれば高くても利用したいという層をいかにして掘り起こすかが重要と思われます。ただ、本音として高級ホテルや高級旅館に安く泊まりたいという心理があるのも事実です。これに応えるためには、ワーケーションの普及が欠かせません。現状の日本の一般的な企業の就業規則ではワーケーションはかなりハードルが高いですが、今後、新型コロナの影響下による働き方改革がより一層進み、ワーケーションへの心理的及び実務的ハードルが下がった場合、安近長の需要が増大する可能性があります。日本では平日と祝日の宿泊代の利用料に大きな開きがあり、観光地は土日と祝祭日は「高くて混雑」が当たり前でしたが、混雑を避けられる平日利用のワーケーションが普及すれば、観光業に、明るい日差しが戻るはずです。

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