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飲食店復活のキーワード

最近肌で感じていたのですが、都心部の高級飲食店が厳しい状況が続いているのとは対照的に郊外店が復調しています。私は定期的なミーティングで人形町界隈に夜7時頃から10時くらいまで滞在しているのですが、飲食店はどこもあまり混雑しておらず、お客様はちらほらいる程度です。一方で1週間ほど前に訪れた埼玉県ふじみ野市の幹線道路沿いの焼肉店「牛国屋ふじみ野店」は平日昼の時間帯でしたが、ほぼ満席状態でした。乗車したタクシーの乗務員さんにお話を伺ったところ、昼の時間帯は暑いのでタクシーを利用される人は多いが、夜11時過ぎにお酒を飲んで帰宅する人はほぼ蒸発したと言っていました。日曜日に神奈川県橋本駅の鮮魚が美味しい和食屋「魚男」を夕刻訪れたところ、ぎりぎりで入店できましたが、すぐに満席になってしまいました。また江ノ島に祝日伺った際にも人出が多く、びっくりしました。ここでもいつもお世話になっている「しら川」という和食屋さんを利用しましたが夕刻にはやはり満席になってしまいました。弊社は京王新線の初台駅か幡ヶ谷駅が最寄り駅となりますが、近所というかお隣の「いな泉」という和食店に聞くと、みんな新宿には怖くて出れないといって、常連がきてくれるのでダメージは少ないと言っています(初台は新宿まで一駅ですが下町的な部分を残す住宅街です)。日経新聞で株式会社トレタが顧客(飲食店)1万店舗のデータをもとに外食復活の3条件は①時間帯はランチ帯、②立地は住宅周辺、③人数は1~2人としていますが、私は①時間帯はランチ帯と夜の部のオープンが勝負、②立地は都心の住宅街と郊外立地、③お客様はファミリー又はママ友関連、プラス④常連客、だと思っています。テレワークの導入はまだ大手企業等に限られている面はありますが、確実に増加しており、都心部の居酒屋での「同僚との飲み会」から住んでいるエリアの飲食店での「家族との食事」に変化しているものと断言できるのではないでしょうか?不動産業界は店舗として借りて頂く飲食店は非常に重要なお客様であると同時に、ここでみな倒産してしまったら、素晴らしい日本の食文化が絶やされてしまうと感じています。アクリル板が机の中央に備え付けられた中での食事は味気なく、これが逆に当たり前になった世界は人との距離が更に遠くなり、更に殺伐とした社会になってしまうと思います。これからも新たなウイルスは当然発生すると思われるので、新たな生活様式を考えつつ、なんとかコロナが速く終息して欲しいと思います。

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