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11月の不動産市況

渋谷区を中心に首都圏で主として中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。本日は11月の首都圏の中古マンションと中古戸建ての市況をお知らせいたします。

成約件数またしても過去最高を更新!

首都圏の中古マンションと中古戸建ての11月の成約件数としては、共にレインズがはじまって依頼の過去最高となっています。

 

中古マンションは3,620件で対前年同月比でプラス14%、中古戸建ては1,303件で23.6%の大幅増となっています。

 

成約㎡単価は中古マンションで前年同月比でプラス3.4%、中古戸建ての価格はプラス4.9%の上昇となっています。

新規登録と在庫は大幅減!

中古マンションの新規登録は対前年同月比でマイナス17.2%、成約が多く、新規登録が少なければ当然在庫は大幅減でマイナス19.2%で12ヶ月連続で前年同月比を下回っています。

 

中古戸建の新規登録は同じくマイナス21.4%、在庫数はマイナス19.6%で6ヶ月連続で減少しています。

パンデミックの資産バブル??

コロナ禍で現実の経済は厳しさを増していますが、首都圏や大都市の不動産価格と株価は上昇が続いています。

 

世界各国が経済を回すために、未曽有の大量資金の供給を行っていることにより、ただでさえ長引く金融緩和政策でお金がだぶついていた所に、更に行き場を失ったお金が資産に流れこんでいるからです。

 

お金がジャブジャブ増えれば、定価が決まっていない株や不動産に資金が流れていくのは今も昔も変わりません。

 

1918年のスペイン風邪、1968年の香港風邪、2003年のSARSといったパンデミックの後は株価や不動産が値上がりしています。

 

この状況が続くと持つ者と持たざる者の格差が益々広がっていくことになり、弱者が更に弱者になっていくことになります。今持ち家を購入している人がこの過去の経験則をもとに不動産を購入している訳ではなく、不安定な世の中の拠り所としてマイホームを購入しいていると感じているのですが、今後しばらくはこの状況が続きそうです。

 

但し、注意しなければならないことは、今は密を避けるための行動がニューノーマルとして定着しつつありますが、家を購入するのであれば、やはり利便性の良い場所を選んだ方が良いと考えます。

 

日本の人口の急激な減少はこれからが本番です。人は一定数いないと商売が成り立たないことはこのコロナ禍で逆に痛いほどわかったと思います。値下がりしない不動産は利便性の高い立地の不動産です。喉元過ぎれば、、、の言葉は忘れない方が良いと思います。

※気になるマンションの評価をご自身で調べることが可能です。

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