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近年の台風の発生状況について

渋谷区を中心に中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。

 

地球温暖化の影響による自然災害リスクが高まったことにより、気象庁の災害における情報発信が次々と改定されています。

 

前回、風の強さに風速50m以上が今秋にも新設されることを掲載させて頂きましたが、これから本格的に台風の季節となりますので、注意喚起も含めて、過去5年の日本付近における台風の発生状況、接近数、上陸数と本年2021年の最新状況をまとめてみました。

台風の発生状況や接近数の定義 

台風の発生は世界標準時(UTC)を使っています。世界標準時とは調べたのですが用語が難しく詳しく説明するとそれだけで長文になってしまいますので、ここではさらっと流してしまいたいと思います。

 

世界標準時とは簡単に言うと世界の基準となっている時刻でセシウム原子を利用したセシウム原子時計を基本にしています。

 

イギリスにあるグリニッジ天文台での平均太陽時(GMT)は天文観測によって決められる時間です。両方とも時間の計算としての誤差はあまりないようです。日本との時差は双方とも9時間となっています。

 

日本の標準時でも発生数は記録されていますが、上記の表は世界標準時を基に作成しています。

 

日本に接近した台風の定義は、台風の中心が国内のいずれかの気象管署等(157カ所)から300km以内に入った場合を「日本に接近した台風」としています。

昨年は台風の上陸は無しで接近数は7個

昨年は台風の上陸は0回、今年は7月と8月に1回ずつとここ数年と比較して少ないですが、まだ9月から10月にかけても台風のシーズンですので、まだまだ予断は許せません。

 

2000年からのデータでは台風の発生回数が一番多かった年は2013年で31回、接近数が一番多かった年は2004年の19回とついで2013年の17回です。

 

台風が上陸した回数が最も多かったのが2004年の10回となっています。

 

逆に台風が上陸しなかった年は2000年、2008年、2020年です。台風の発生回数が一番少なかった年が2010年の14回、接近数が一番少なかった2010年の7回となっています。

 

近年は台風の発生回数は25回~30回前後、接近数は10回~15回前後、上陸数は4~5回程度となっていますが、昨年はいずれのケースでも台風が例年と比較して少なかったことになります。

地球温暖化は人類の活動のせい! 

2021年8月9日、世界各国の科学者でつくる国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は8年振りに地球温暖化に関する報告書を発表し、その中で初めて地球温暖化の原因が人間の活動によるものと断定しました。

 

台風の上陸が無かった2000年はネットバブルが崩壊した年で、2008年はリーマンショック、そして昨年の2020年は新型コロナウイルスのパンデミックとなっており、いずれの年も経済活動が低迷した時期と重なります。

 

今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、世界各国で人々の移動に大幅な制限が加えられたため、飛行機が飛ばなくなり、工場の稼働停止等も加わり、空が高くなったとか、北京の大気汚染が減って青空がみえる、ハワイの海がとても綺麗になった等、様々な自然環境の改善が報告されました。

 

単なる偶然か?それともまさに人間が地球環境の破壊を行っていることを逆説的に証明しているのかはわかりませんが、2021年の現時点でも7月~8月にかけての台風の発生回数が抑えられているのを鑑みると、やはり人間の経済活動が地球の自然環境に何らかの影響を与えているのではないでしょうか?

 

但し、8月に台風の被害が少なかったといっても、長雨による熱海での土砂災害など甚大な災害が発生しています。

 

例年ですと9月も8月と同じくらい台風が発生しますので、まだまだ台風がくる可能性は高いので、不測の事態に備えて、最低限の準備はしておきましょう。

 

あと、これは占いのようになってしまいますが、人生の活動は12年周期があるといわれ、木星が太陽を1週するのに12年かかり、干支も十二2支、1年も12ヶ月、星座占いも12星座と様々なものが12という周期で回っています。

 

2008年のリーマンショックから12年経過した2020年が新型コロナウイルスのパンデミックとなり、人間の経済活動が再び弱まっています。これは偶然だったのでしょうか?果たして必然だったのでしょうか?