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雨の強さと降り方について

気象庁ホームページより雨による人の受けるイメージから引用
気象庁ホームページより雨による人の受けるイメージから引用

渋谷区を中心に中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。

 

今日は、前回、前々回と「風の強さ」と「台風」についてお話したので、雨の強さと降り方についても気象庁が公表していますので、その一覧表を掲載します。

 

大雨の場合の1時間の降雨量80mmとは地面全てに1時間で8cmの雨が降るということです。各自治体の内水ハザードマップにより、想定している内水ハザードマップの最大降雨量はかなり異なります。

 

例えば渋谷区等多くの23区では平成12年9月の東海豪雨の時間最大雨量114mm、総雨量589mmとしています。

 

いっぽう広島市では平成26年に三入観測所で観測した時間最大雨量121mmを採用しています。

 

ハザードマップの浸水予想は、数十年に一度の大雨をもとに計算してますので、実際に浸水が起こるのは地理によりかなり異なり、時間最大雨量40mmでも内水災害が発生しているケースもあります。

 

実際の状況は地方公共団体が公表している浸水実績図を見たほうが良いと思います。例として渋谷区の浸水実績時はこちらです。

 

「雨の強さと降り方」の表は、それぞれの雨量による予報用語と人への影響や車に乗っている場合の状況等を簡潔に記した表で、大雨警報や洪水警報とはリンクしていません。

雨の強さと降り方(気象庁ホームページより引用)
雨の強さと降り方(気象庁ホームページより引用)

大雨による警報等の種類と内容 

上記の表では雨の強さや降り方の例を記載していますが、短期間で記録的な大雨が降った場合、激しい雨が長時間続いた場合、又は、あまり強くなくても長時間にわかり雨が降り続いた場合には、土砂災害や浸水害が発生する場合があります

 

ここでは雨に関する警報等の種類と内容を記載します。

・大雨特別警報 台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合に発表します。特に警戒すべき 

        事項を標題に明示して「大雨特別警報(土砂災害)」、「大雨特別警報(浸水害)」又は「大雨特別警報

        (土砂災害、浸水害)」のように発表します。

 

・大雨警報   大雨による重大な土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。特に警戒すべ 

        き事項を標題に明示して「大雨警報(土砂災害)」、「大雨警報(浸水害)」、「大雨警報(土砂災害、

        浸水害)」のように発表します。雨が止んでも重大な土砂災害等のおそれが残っている場合は発表を継続

        します。

 

・大雨注意報  大雨による土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。雨が止んでも、土砂 

        災害等のおそれが残っている場合には発表を継続します。

 

特に大雨特別警報は避難指示に相当する気象状況の次元をはるかに超えるような現象をターゲットに発表するもので、発表時には何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高いとしています。

 

そのうえで、

①土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害の危険性が認められている場所からまだ避難できていない住民を直ちに命を 

 守る行動を徹底

 

②災害が起きないと思われているような場所においても災害の危険度が高まる異常事態であることの呼びかけ

 

③速やかに対策を講じないと極めて甚大な被害が生じかねないとの危機感を防災関係者や住民等が共有することによる、被 

 害拡大の防止や広域の防災支援活動の強化

 

をうたっています。