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お米不足を違った視点で考える

渋谷区で主として中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。

 

連日のようにお米の販売価格が上昇しているというニュースが流れています。

 

価格の高騰の要因としては

・2023年の天候不順によるお米の収穫量の減少

 

・コロナ禍からの外食需要の増加によるお米の消費量の増加

 

・政府が需要がひっ迫していることに気づくのか遅れた

 

・政府の減反政策(2018年に廃止)

 

・投資マネーの流入

 

・業者の囲い込み

 

などが主な原因とされています。

 

農林水産省が4月21日に公表した4月7日~13日に全国のスーパーで販売されたお米5キログラム当たりの平均価格が、前年同期比と比較して2倍超えの4,217円だったと公表しており、都心部では5月に店頭に並ぶブランド米の価格は5キログラム当たり5,000円を超えるとも言われています。

 

また、政府は備蓄米の放出を2025年3月21日から初回入札を実施し、既に一部は店頭に並び始めていますが、それでも今のところ価格の上昇が続いています。

 

政府は、コメの流通経路の一部が人手不足などにより潤滑に回っていないだけであり、お米は十分にあるとの話を、当初はしていましたが、最近はその言動も聞かなくなっています。

 

もちろん風評により、一時的な買い占めなどが起きるという現象は、人間の心理的な部分もあり、致し方無いとは思いますが、実は本当にお米が実際に足りていないという現実をもっとしっかりと認識すべきです。

お米の高騰の原因の一因は訪日外国人の増加 

お米が実際に不足している主な要因の一つとして訪日外国人による消費が挙げられます。

 

2024年の訪日外国人数は36,870,148人で平均滞在日数を6.1日(2023年データ)とした場合、延べ人数は約2億2,490万人となります。

 

外国人が朝昼夜と3食の内、仮に1日1回お米を食べたとした場合、2億2,490万人分のお米が最低でも消費された計算となります。

 

お米を一膳150gとした場合、訪日外国人だけで、33,735,000キログラムのお米を消費することになります。

 

トンで計算すると33,735トンのお米が訪日外国人によって消費されている計算になります。

 

5キロの袋で換算すると6,747,000袋にもなります。

 

この数値はかなり低めに見積もっていますので実際にはこの3倍近いお米が訪日外国人の胃袋を満たしてるとすると年間で10万トンくらいは消費されていると思われますし、更に今後も訪日外国人数は増加していくことが予想されますので、お米が消費される量もそれに乗じて増えていくものと思われます。

 

一方で、日本人のコメ離れや、少子高齢化と多死社会による日本の構造的な問題で2024年10月1日時点の日本の総人口は前年度比で約55万人減少という逆の要因もありますが、お米の価格は、インフレ下もあり高止まりの状況が続くものと思われます。

 

恐らく価格は、世界恐慌や世界的な紛争など予想がつかない事案がある場合を除いては、原材料費の高騰、輸送コストの値上がりや、お米を作る方々の意識の変化など様々な理由により、ブランドによりかなりの幅が生まれると思いますが、おおよそ4,000円台が定着するのではないでしょうか。

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